高気圧酸素治療技術部会
高気圧酸素治療技術部会について
皆様におかれましては時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。また、日頃より高気圧酸素治療技術部会の活動と運営に、ご理解とご支援、ご協力を賜り心より御礼申し上げます。
高気圧酸素治療技術部会は、主に高気圧酸素治療装置の操作を担当する医療技術者が参集して、高気圧酸素治療の進歩と発展に寄与することを目的として平成18年12月に設立され現在に至ります。
日本高気圧環境・潜水医学会(現日本高気圧潜水医学会)は、その設立当初から多くの医療技術者が入会しており、これら医療技術者を中心に黎明期を活動してまいりました。さかのぼれば平成10年頃より医療技術者自らが、知識と技術の向上を求めて地域単位の勉強会を立ち上げ継続的活動を始めました。この活動から学会の中に医療技術者のための機関を求める声が大きくなり、当時の学会理事支援の下、全国の医療技術者による部会設立の活動が開始されました。平成18年には医療技術者のための機関として、高気圧酸素治療技術部会が学会で承認され設立に至り、現在まで高気圧酸素治療に携わる医療技術者が、高気圧酸素治療の進歩と発展に寄与すべく活動しております。
現在、高気圧酸素治療技術部会は役員として幹事および常任幹事を置き活動しております。また、委員会を設置して役割に応じた活動にあたっており、高気圧酸素治療に携わる医療技術者の知識と技術の向上を目的に、高気圧酸素治療の安全情報提供やセミナー開催、医学会総会および地方会の支援、学会入会の奨励など、高気圧酸素治療の発展に寄与すべく取り組んでいるところです。
現委員会は、今までの委員会を再編成して新たな体制となりました。今まで『試験委員会』『学術委員会』『会則・施行細則・その他運用規程策定委員会』『ホームページ・広報委員会』『医療機器安全管理及び事故対策調査委員会』と称した5委員会で運営しておりましたが、これを改めて『安全対策委員会』『学術委員会』『規約委員会』の3委員会に再編いたしました。再編にあたっては、より多くの役員が積極的に活動に関与することを念頭に委員を選出しており、委員会活動がより活性化されることが期待されます。
高気圧酸素治療は平成30年度の診療報酬改定により大幅に診療報酬が引き上げられました。これに合わせ高気圧酸素治療を施行する医療機関が増加しており、この治療の認知度と存在感は大きくなっております。しかし大きくなったことで、安全に治療を行うことの重要性もまた大きくなっております。このような医療情勢を医療技術で支え、この治療のプレゼンスを上げるべく、我々高気圧酸素治療技術部会は活動してまいります。
今後とも関係各位のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2024年9月吉日
日本高気圧潜水医学会
高気圧酸素治療技術部会
会長 折原和広